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たとえ前のめりでなくとも、普段の筋トレ効率のアップや、好きなコトをよりいっそう楽しむために走るのだ。今回は「NOTラン好き」の一流トレーナー・白戸拓也さんが走る理由に迫る。
開口一番「ランニング、嫌いです」と潔く宣言したトレーナーの白戸拓也さん。その一番の理由は、ランニングをすると体重が落ちやすい体質だからだという。
「以前は今よりも20kg近く体重が少なくて、筋力トレーニングでようやく70kgまで増やしました。僕の場合はランニングをするとすぐ体重が落ちてしまうので、長い距離は走らない。とはいえ余分な体脂肪は落としたいので、週に1度のインターバルのラントレ+心拍数120をキープした有酸素運動(自転車)は取り入れています」
自宅付近の海までゆっくり走り、浜辺に着いたらダッシュ開始。20〜30秒全力で走り、スタート位置までジョグで戻る。これを10本。ビーチが家族連れで賑わっている時は、近所の野球場前で行う階段ダッシュに切り替えることもある。
「インターバルを取り入れてからは、動きにキレが出るようになりました。トレーナーとして自分が動けることが何よりも説得力を持つと思っているので、週1のランニングは今後も続けていきます」
月〜土までの部位別トレでそれぞれの筋肉のパワーアップを図り、ランニングではそれらの筋肉を総動員し、全身の神経を繫ぐイメージ。上半身と下半身を連動させて推進力を得る練習をすることで、動きにダイナミックさとキレが出る。短距離のランニングはウェイトトレーニングと同じ速筋が発達するため、見た目も細くならない。
インターバルトレーニングのような高強度の運動をした後は、運動後も脂肪燃焼が継続するアフターバーン効果が得られる。いつもと同じ生活を送っていても、カロリー消費量が高ければ余計な脂肪はつきにくい。白戸さんはこのほかに、自転車通勤、ウォーキングと、走り以外の有酸素運動を取り入れて脂肪燃焼を高めている。
砂浜でインターバルトレーニングを行うときは、裸足になることも多い。その理由は、砂浜についた足跡を見て正しく地面を捉えられているかチェックするため。爪先が外に開いたり内側に入っていたりすると、その上に乗る骨の位置もアンバランスになり、姿勢が崩れている可能性が高い。定期的にチェックして。
モチベーションが上がらないときは、中枢神経系の興奮作用があるカフェインを注入してカラダの中から筋肉を目覚めさせる。1杯で気持ちが上がらなければ、2杯注入。脂肪燃焼効果も上がり、一石二鳥。
起床後もっとも体温が高くなる11〜12時間後に高強度トレを行うのが理想だが、白戸さんは日焼けのために、あえて太陽が高い位置にある真昼に走る。太陽を背にしてダッシュして、ジリジリと焼きながら戻る。
映画好きな白戸さんがやる気アップに活用しているのがYouTube。映画のトレーニングシーンを編集した動画をランニング前に観て気持ちを高めている。“アガる”動画のBGMを聴きながら走ることも。
週に1度のインターバルトレは、土曜に行う。朝食を食べて腕の筋トレを終えた後、3時間空けてお昼にラン。
取材・文/黒澤祐美 撮影/北尾渉
初出『Tarzan』No.798・2020年10月22日発売