• いまさら聞けないAGAって何? 男性型脱毛のメカニズムと最新治療に迫る!
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2018.11.30

いまさら聞けないAGAって何? 男性型脱毛のメカニズムと最新治療に迫る!

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悩んでいてもなかなか知り合いには相談しにくい男性型脱毛=「AGA」。どのようなメカニズムで起こり、現在はいかなる最先端医療が受けられるのか。AGA治療を専門に行っており症例も多い銀座総合美容クリニックへ取材し、男性型脱毛のこれまでと現在、そして未来の医療について話を聞いた。

近ごろAGAという言葉にときどき出会うが、“それは何ですか?”と聞かれて即答できる人は意外と少ないのではないだろうか。 AGAは男性型脱毛症といい、男性ホルモンの変化が契機で幅広い年代の主として男性に起こる毛髪のトラブルだ。

男性ホルモン、テストステロンは本来人に元気をもたらす善玉のホルモンだが、毛根に近い皮脂腺から分泌される酵素、“5αリダクターゼ”に結合するとジヒドロテストステロンに変換されてしまう。では、このジヒドロテストステロンは毛髪に何をするのか?

本来、毛髪の一生はかなり長い

毛髪が生える組織、毛包の奥には毛乳頭が隠れている。これはすぐ近くを走る毛細血管から酸素と栄養を受け取り、隣接する毛母細胞に指令を出すと、毛母細胞は分裂を始め、毛髪は成長を始める。

産毛が顔を出してからは、起きていても、寝ていても毛髪は伸び続ける。この「成長期」が思いのほか長い。2~6年ほど続き、流石に伸びが止まるとようやく「退行期」が2週間ほどやってくる。この間、人は定期的に散髪をして好みの髪型、長さに整えているのだ。

そして、「退行期」を終えると毛髪は脱落の準備に入る「休止期」を迎える。この3~4か月を過ぎたある日、毛髪は自然と抜け落ちる。個人差はあるが人の毛髪は10~12万本ぐらいあるので、毎日50~100本は抜けても不思議ではないが、これよりはるかに多くなると、新しい毛髪の成長が追いつかなくなり、全体として薄毛になったような外見になる。

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男性型脱毛症を 分類してみると
欧米でよく使われるハミルトン・ノーウッド分類を上から見てみた。欧米人の男性型脱毛症は前頭部が薄くなる人が多いのに対して、日本人の場合はどちらかというと頭頂部分の毛髪が薄くなる傾向にある。

悪玉男性ホルモンがヘアサイクルを短縮する

銀座総合美容クリニックの医師によると、脱毛の原因にはいろいろあるが、AGAの場合、この一連の毛髪の成長プロセス、ヘアサイクルに異変が起きているのだという。

先に書いたようにテストステロンがジヒドロテストステロンになってしまうと、これが毛髪の成長期をわずか数か月から1年ほどに短縮してしまうのだ。

抜けた後は新しい毛髪が生えてきても、未熟な産毛は細く短い。運よく本数が変わらなかったとしても、全体のボリュームは乏しく、薄毛に見えることに変わりはない。手をこまねいていると事態は確実に進行し、一目瞭然の姿となる。

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AGAのヘアサイクル
ヘアサイクルは50~60周繰り返し、やがて細胞分裂を止めてしまう。だが、その間、通常は2~6年ある毛髪の成長期がAGAになると半年から1年程度、つまり細く短いままで退行期を迎えてしまうのだ。

男性型脱毛に効果的な薬が現れた!

育毛剤や発毛を謳った製品はいままで、数えきれないほど店頭をにぎわせてきた。どれを使ったところで顕著な効果が見られなかったからなのだろう。それが2000年ごろから風向きが少し変わった。完全とはとても呼べないものの頭髪医療というれっきとした医療が発達し始めた、と銀座総合美容クリニックの医師は説明する。先頭走者のミノキシジルは聞いたことがあるだろうか。

これはそもそも高血圧症の薬として開発されたが、副作用として発毛が見られたことから育毛に転用され、外用薬は市販もされている。その後、テストステロンがジヒドロテストステロンに変換する“5αリダクターゼ”を阻害する画期的薬品が登場した。

一つがフィナステリド、商品名、プロペシアならご存知かもしれない。もう一つがデュタステリドで、どちらも前立腺肥大症の治療薬として開発されたが、これまた副作用に育毛効果が確認されたため、育毛目的の内服薬としても使われるようになった。

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フィナステリドが治療に革命を
病院で処方してもらうMSD社のフィナステリド(プロペシア錠)。DHTが受容体に結びつく過程をブロックする働きがある。費用はクリニックごとに異なり、1か月で7,000円から10,000円ほど。

AGAは医師と二人三脚で退治しよう!

ミノキシジルは発毛を促し、フィナステリドとデュタステリドは脱毛を防ぎ、せっかく生えてきた大切な産毛を守る。場合によっては複数の薬を組み合わせが効果的なこともあるし、医薬品である以上、副作用の出る可能性も考えなければならないので、専門医の管理のもと、通院しながら慎重に施術を受けていくことが必須となる。

現在では多くの病院で治療を受けることができる。しかし慌てて予約を入れる前に、病院選びにもいくつかポイントがあることを押さえておこう。まず(1)AGA治療の専門病院であること、そして(2)AGA治療の症例の多いこと、最後に(3)治療にかかる料金をしっかりと公表していること

そのうえで、いくつかの病院で相談を行えば、より安心して治療を受けることができる。デリケートな悩みだからこそ、「どこでもいいか」と面倒くさがってはいけない。育毛は一日にしてならず、急がば回れ、だ。

ちなみに今回話を聞いた銀座総合美容クリニックの場合、カウンセリング費用は無料で、初診・診察費用は3240円(税込)、そしてフィナステリドとミノキシジルを合わせて1万8900円(税込)で治療を受けることができる。

また、近年では成長因子を注射や専用の医療機器などで頭皮に送り込み、発毛を促す先進の頭髪医療も登場した。もちろん、まだ一部のクリニック、医院でしか受けられない施術だが、現在の毛髪を取り巻く医療環境はかつてからは激変している。AGAは医療で改善できる悩みなのだ。

毛髪医療の最前線は?

近年、飛躍的に進んだ生命科学の恩恵は頭髪医療にも及びそうな勢いだ。筋肉にも脂肪にも、何にでも分化できる幹細胞を発毛に応用しようという流れは既にスタートしている。日本でも理化学研究所はiPS細胞を使ったAGA治療の実用化を2020年までに実現すると発表している。この他、民間企業でも数社の取り組みが水面下で進行していると聞く。

薄毛で悩む人自体がいなくなる日が思いのほか早くやって来そうだ。

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教えてくれたのは…

銀座総合美容クリニック

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完全予約制。無料カウンセリングも実施。初診3240円~、血液検査5400円~、内服薬7020円~(すべて税込み)。東京都港区新橋1-4-5 G10ビル9・10F。診療時間:月~土曜11:00~20:00、日祝11:00~19:00(水曜休診)。(TEL)0120-972-335。
公式HP:https://www.gincli.jp
※12/7に「東京都港区新橋1-9-5 新橋M-SQUARE Bright 4・5F」移転予定。詳しくはコチラ


取材・文/廣松正浩 イラストレーション/内山弘隆

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