漢方医学的視点からカラダづくりを応援する、漢方薬店kampo’s(カンポーズ)薬剤師・薬学博士の鹿島絵里です。
転ばぬ先の杖と言いますが、久しぶりのスポーツやお子さんの運動会で足がもつれた経験はないでしょうか。
かつてぴょんぴょんといくらでも駆け回れた頃とは違い、日々のデスクワークですっかり体がなまってしまっているなんてよく聞くお話です。輝かしいあの頃と同じ気持ちで動いてみたら、思うように足がついてこなくて…。
漢方の鎮痛剤である芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)には「去杖湯(きょじょうとう)」という別名があります。転ばぬ先の杖がいらなくなるという何とも頼もしい名前ですね。
芍薬甘草湯は筋肉の痙攣やそれに伴う痛みに即効性があり、いざというときに使える漢方薬です。こむら返りや生理痛、腹部の疝痛など、骨格筋、平滑筋の緊張に用います。
スポーツの秋でこれから久々に筋肉を酷使する、という日がありましたら朝に一包飲んでおくと安心です。スポーツの秋は準備運動をしっかりした上で、こんな漢方薬も役に立ててみてほしいと思います。
もちろん生理痛で鎮痛剤が必要なときにも、芍薬甘草湯は良く効きます。漢方女子はポーチに芍薬甘草湯です。
ただし、こむら返りの予防でも生理痛対策でも、使うのは必要な時だけ。芍薬甘草湯は毎日毎日続けて服用するお薬ではありません。運動不足の解消と、生理痛を起こさない体質改善はきちんとやりましょう!
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