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最先端の科学技術からアスリートたちの秘密に迫る特別企画展《超人たちの人体》

日本科学未来館では、最先端の科学技術でアスリートの人体の秘密を解き明かす特別企画展《超人たちの人体》が開催中(会期は9月5日・日曜まで)。トップアスリートのカラダがどのような仕組みで、どのように超人的なパフォーマンスを生み出しているのか。そこから私たち人間のカラダのさらなる可能性に触れてもらおうという趣旨だ。

テーマとなるのは、元陸上短距離選手のウサイン・ボルト、現役選手として車いす陸上のタチアナ・マクファーデン、そして競泳のケレブ・ドレセルの3人。

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ウサイン・ボルト(ジャマイカ)/ 元陸上競技短距離選手。100m9秒58、200m19秒19(ともに’09年ベルリン世界選手権)、4×100mリレー36秒84(’12年ロンドン五輪)の世界記録保持者。通算で五輪8個、世界陸上11個の金メダルを獲得。

タチアナ・マクファーデン
タチアナ・マクファーデン(アメリカ)/ 二分脊椎症による先天性下半身不随の車いすアスリート。2013年ロンドン世界選手権では女子史上初の6冠達成。同年4大マラソンのグランドスラムも達成している。2016年リオパラリンピックでは金メダル4個、銀メダル2個獲得。

ケレブ・ドレセル
ケレブ・ドレセル(アメリカ)/競泳選手。バタフライと自由形を専門とし、自身初の五輪だった2016年のリオ大会で2冠。2017年ブダペスト水泳世界選手権では七冠達成。100mバタフライで49秒50( ’19年光州水泳世界選手権)の世界記録を持つ。

スプリンターにとっては致命的ともいえる疾病「脊柱側わん症」を抱えながら、100mで人類初の9秒5台を出したボルトであれば、それを補うために鍛え上げられた背骨を覆う筋肉、そこから生まれるパワー。またハンディを補って余り得る長い四肢。

パラ陸上の女王、マクファーデンは生まれつきながらに脊髄に障害があり歩行ができなかったために、幼少期に足ではなく逆立ちして歩いたことで彼女の脳に起こった「超適応」。

そして、“シン・水の怪物”の称号も似つかわしいケレブ・ドレセルの世界一美しいといわれるフォームに無呼吸泳法とそれを支える持久力など。

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等身大MRIプロジェクション
MRIで撮影したボルトの体内映像データを、等身大の立像にプロジェクションマッピングで高精細に映し出す。

競技用車いすの擬似走行体験コーナーのイメージ
競技用車いすに試乗し、100メートルの疑似走行体験ができるコーナー。100メートル16.13秒で走るマクファーデンのスピードがいかなるものかを実感できる。

幅約14メートルの大型映像《Motion in the water》のイメージ
水中カメラで撮影したドレセルのダイナミックな泳ぎが幅約14メートルの大型映像で観ることができる《Motion in the water》

シアター映像《Moment of SuperHuman》のイメージ
3人のアスリートが競技中のわずか数秒のうちに超人になる様子を美しい映像と音で表現したシアター映像《Moment of SuperHuman》。

これらの秘密に迫るべく、磁気共鳴画像装置(MRI)で撮影した体内をプロジェクションマッピングで映し出すなど、世界のトップアスリートのカラダの構造とパフォーマンスが最先端の映像テクノロジーで見られるようになっている。

高精細な映像テクノロジーでその凄さを知れるものの、映像だけではその凄さがわからないのもスポーツの宿命。筋力測定や競技用車いすで100メートルを疑似走行できる体験型のコーナーもあることで、この世界トップの運動能力の超人ぶりがわかるという趣向もある。

特にボルトやマクファーデンからは、意志や意識で人間のカラダにはとんでもないことが起こることを知る。

これほどの説明があれば、スポーツの力は確かにわかる。

INFORMATION

特別企画「超人たちの人体」

会期:2021年7月17日(土)~9月5日(日) 10:00~17:00(入場は閉館の30分前まで)※会期中は休館日なし。

会場:日本科学未来館 1階 企画展示ゾーン、7階 イノベーションホール

入場料:無料(オンラインによる事前予約制) ※常設展、ドームシアターガイアは別料金。

主催:NHK、日本科学未来館(JST)

日本科学未来館 (代表)

tel.03-3570-9151(開館日の10:00~17:00)

https://www.nhk.or.jp/special/jintai/chojin/

公開研究プロジェクト《発見!きみたちのからだ》のイメージ
連動企画として2021年7月22日(木)~8月8日(日)、早稲田大学スポーツ科学学術院の川上泰雄研究室との市民参加型の公開研究プロジェクト《発見!きみたちのからだ》も開催。
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