フルマラソンを走るランナーにとって最初の大きな関門、サブ4。クリアするためにはシューズ選びも重要だ。サブ4達成のために必要な機能を備えたシューズを集めたので、ぜひ参考に。
サブ4の達成には、イーブンペースの場合、キロ5分40秒で走り続けなければならない。そのスピードを維持しながら、42.195kmを走るとなると、練習以外にシューズ選びも大切だ。
着地衝撃から脚を守るクッション性、ブレを抑制しエネルギーロスを抑える安定性、スピード維持をサポートしてくれる反発性などが重要な機能。そして何よりも自分の足、走り方にフィットしたものを選びたい。
-
アディダス「アディゼロ ボストン8」/adidas ADIZERO BOSTON 8
-
アシックス「ゲルフェザー グライド4」ASICS GELFEATHER GLIDE 4
-
ホカ オネオネ「リンコン」/HOKA ONE ONE RINCON
-
メディフォーム「メロス」/MEDIFOAM MELOS
-
ミズノ「ウェーブエアロ 17」/MIZUNO WAVE AERO 17
-
ニューバランス「ハンゾーC」/New Balance NB HANZO C
-
ナイキ「エアー ズーム ペガサス36」/NIKE NIKE AIR ZOOM PEGASUS 36
-
オン「クラウドスウィフト」/On Cloudswift
-
リーボック「フォーエバーフロートライド エナジー」/Reebok FOREVER FLOATRIDE ENERGY
-
サッカニー「キンバラ10」SAUCONY KINVARA 10
-
ザ・ノースフェイス「ピナクル・ランナー」/THE NORTH FACE Pinnacle Runner
1. アディダス「アディゼロ ボストン8」/adidas ADIZERO BOSTON 8
快適なフィット感と抜群のクッション性。
踵と中足部のホールド性が高く、足とシューズの一体感が味わえる。シューズ内での足のズレが少ないため、エネルギーロスも小さい。ミッドソールに組み込まれたトルションシステムにより、着地から蹴り出しまでの動きが安定し、スムーズな重心移動が行える。アッパーの快適なフィット感も魅力の一足。サイズ:24.5〜31.0cm。1万2,000円(アディダスグループお客様窓口)
2. アシックス「ゲルフェザー グライド4」ASICS GELFEATHER GLIDE 4
高いレベルでバランスがいいシューズ。
接地面が広く、安定した走りの維持が可能。ミッドソールには、アーチ低下を抑制するアーチサスティンシステムと、ねじれが生じやすい中足部の剛性をアップさせるためのトラスティックを採用。長時間ランニングへの対応力が高い。サブ4を狙うランナー向けに開発されたシリーズで、バランスの良さに定評がある。サイズ:24.5〜29.0cm。1万2,000円(アシックスジャパン)
3. ホカ オネオネ「リンコン」/HOKA ONE ONE RINCON
驚きのクッション性でランナーをサポート。
ボリュームのあるミッドソールによる高いクッション性。見た目の印象からは想像しづらい軽量性。この2点は〈ホカ オネオネ〉のシューズの共通点なのだが、それを承知のうえでも《リンコン》の軽さには驚かされる。トレーニングだけでなく、レースを想定したシューズだけあり、サブ4達成に必要なスピードも出しやすい。サイズ:25.0〜30.0cm。1万4,000円(ホカ オネオネ/デッカーズジャパン)
4. メディフォーム「メロス」/MEDIFOAM MELOS
反発力と復元力でスピードを生み出す。
ケニアで活躍するトップランナーの足を徹底調査して開発されたソールテクノロジーを採用。衝撃吸収と反発弾性、屈曲性に優れた素材をミッドソールに採用し、前足部にはクッション性と復元力、耐久性の高い、MEDIFOAM(メディフォーム)素材を内蔵している。サブ3・5やサブ3を狙うランナーまで幅広く対応するレースモデル。サイズ:22.5〜29.0cm。1万2,500円(メディフォーム/アキレス)
5. ミズノ「ウェーブエアロ 17」/MIZUNO WAVE AERO 17
安心して足を任せられるピカイチの安定性。
サブ4を目指すランナーのレース&トレーニング、スピードアップを狙うトレーニング用に開発されたシューズ。9mmのドロップ(爪先と踵の高低差)と、独自の波形プレート、クッション性に優れた軽量のミッドソール素材、U4ic(ユーフォリック)の組み合わせで、サブ4に必要なペースの持続力をサポートする。サイズ:25.0〜28.0cm(色により異なる)。1万3,500円(ミズノ/ミズノ)
6. ニューバランス「ハンゾーC」/New Balance NB HANZO C
スピードが出しやすくサポートも十分。
抜群の軽量性と反発性を備えたREV LITE(レブライト)をミッドソールに採用。足の内側への過度な倒れ込み(オーバープロネーション)を未然に防ぐため、中足部内側の硬度を高めている。サブ4達成に必要なスピードが出せるうえに、30㎞以降の苦しい局面にも対応できる高いサポート性能も備えている。サイズ:25.0〜29.0cm(D、2E)。1万3,500円(ニューバランス/ニューバランス ジャパン)
7. ナイキ「エアー ズーム ペガサス36」/NIKE NIKE AIR ZOOM PEGASUS 36
空気力学に基づいたスピード感。
多くのランナーを目標達成に導いてきた、ロングセラーシリーズの最新作。ヴェイパーフライやズームフライを彷彿とさせる、踵部が長い流線形のミッドソールは、空気力学に基づいたデザイン。ソフトなクシュロンフォームと、フルレングスで内蔵されたズームエアによりクッション性と反発性を両立している。サイズ:24.5〜30.0cm。1万2000円(ナイキ/ナイキ カスタマーサービス)
8. オン「クラウドスウィフト」/On Cloudswift
フルマラソンの長い道のりを楽しく走れる。
チューブを連ねたような形状の特許技術、CloudTec®システムにより、クッション性と反発性を両立。独自開発のフォーム材、ヘリオンは、軽く、温度変化にも強い。アッパー中足部には、丈夫でストレッチ性にも優れたメカニカル・サイドバンドを搭載。長距離のロードレースの間、足元を快適に保ってくれるはず。サイズ:25.0〜31.0、32.0cm。1万5,800円(オン/オン・ジャパン)
9. リーボック「フォーエバーフロートライド エナジー」/Reebok FOREVER FLOATRIDE ENERGY
軽やかな足取りでゴールを目指せる。
カプセル型有人宇宙船用のシューズ開発の際に誕生したフロートライドフォームは、通常のEVAと比較して約30%軽い素材。軽量でありながら、クッション性と反発性を備えたこの素材をミッドソール全面に採用することで、足への衝撃、負担を軽減。ランナーを快適にゴールへと導いてくれる。サイズ:25.0〜31.0cm。9,990円(リーボック/リーボック アディダスグループお客様窓口)
10. サッカニー「キンバラ10」/SAUCONY KINVARA 10
アメリカでも高い人気を誇る名モデル。
アメリカのランニングシーンで高いシェアを誇る、全米最古のアスレチックブランド〈サッカニー〉。ブランドを代表する人気シリーズ《キンバラ》は、今作より新システムのFORMFITを採用。ソフトなソックライナー、トップソールのEVERUN、EVA製ミッドソールにより、クッション性と安定性を両立した。サイズ:25.0〜29.0cm。9,500円(サッカニー/サッカニー ジャパン)
11. ザ・ノースフェイス「ピナクル・ランナー」/THE NORTH FACE Pinnacle Runner
抜群のクッション性がランを快適に。
〈ザ・ノース・フェイス〉が長距離ロードレース向けに開発したシューズ。独自配合のクッション性に優れたミッドソール素材を、高硬度の外殻で包むことで、クッション性と安定性を両立したXTRAFOAMテクノロジーを採用している。さらに2層圧着成型したEVAを組み合わせ、クッション性を向上させている。サイズ:23.0〜28.5cm。1万5,800円(ザ・ノース・フェイス/ゴールドウイン)
INFORMATION
-
アディダスグループお客様窓口 tel. 0570-033-033
-
アシックスジャパン tel. 0120-068806
-
デッカーズジャパン tel. 0120-710844
-
アキレス tel. 0120-894192
-
ミズノ tel. 0120-320799
-
ニューバランス ジャパン tel. 0120-850997
-
ナイキ カスタマーサービス tel. 0120-645377
-
オン・ジャパン tel. 045-264-9440
-
リーボック アディダスグループお客様窓口 tel. 0570-033-033
-
サッカニー ジャパン tel. 03-3476-5674
-
ゴールドウイン tel. 0120-307560
取材・文/神津文人 撮影/小川朋央
初出『Tarzan』No.775・2019年10月24日発売
- Share
-