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たった1分で手軽に実践できる、マッサージと動的&静的ストレッチの3ステップの改善法をご紹介。今回は多くの日本人が自覚症状を感じている「肩こり」にアプローチ。
日本人が訴える自覚症状でもう長年にわたって男性の2位、女性の1位に挙げられている肩こり。こうなるともう国民病とさえいってもいい。そこへもってきて際限のないテレワーク生活では、より訴えが増す可能性は高い。
1分ストレッチはちょいちょい行うことに意味がある。疲労をありったけ溜め込んで、後でまとめて回復させるのは至難の業。1時間に1回程度、ダメージが少ない段階で、そのつど刺激を入れていくことが肩こりを悪化させないコツだ。
足を大きく開いて椅子の右半分に座り、右手を太腿の上、左手の指先を椅子の座面にひっかける。左腕を脱力させて伸ばしたまま、上体を右方向、首を右斜め前方向に傾ける。10秒キープしたら逆も同様に行う。
肩こり症状の緩和においてはメジャーなツボ「肱中(こうちゅう)」。後頭部や肩まわりの鬱血、また、血液の粘度が高まって滞った「瘀血(おけつ)」を取り除く効果が期待できる。
同じ姿勢でパソコン作業をすることで、筋肉が凝り固まり、肩周辺の血液やリンパの流れは滞りがち。気付いたときに刺激することで血液の流れを改善し、リフレッシュに繫げることができる。
ちなみに、同じ凝りの改善でも左右のツボで若干作用が異なる。左腕の肱中は背中の張りに、右腕の肱中は巻き肩姿勢による肩の疲れの改善に効果ありだ。
腕の付け根と肘を結んだラインの中央、骨の内側部分。指で押して痛みを感じるところ。肘を曲げたとき二の腕の筋肉の盛り上がりのピークにあるので、この方法でツボをとるのがおすすめ。親指の腹で15秒程度圧迫。
取材・文/石飛カノ 撮影/小川朋央 スタイリスト/高島聖子 ヘア&メイク/天野誠吾 イラストレーション/岡村優太 取材協力/坂詰真二(スポーツ&サイエンス)、瀬戸郁保(源保堂鍼灸院)
初出『Tarzan』No.793・2020年8月6日発売