- 公開:
その6・引く:疲れないカラダをつくる筋トレ7つの基本
ボディメイク目的なら部位ごとに鍛えればいいが、疲労しにくいカラダをつくるための筋トレはひと味違う。7つの基本動作に分けたメソッドを、トレーナーの清水忍さんに教えていただきました。本記事では「引く」動作をピックアップ。
用意したのは、レベル1から3まで3種のエクササイズ。レベル1から始め、所定の回数&セット数が余裕でこなせるようになったらレベル2→3とステップアップ。週2〜3回ペースで続けよう。
背中の筋肉の潜在力を引き出す。猫背もリセット。
ヒトの祖先が樹上生活をしていた頃、「引く」動きは不可欠だった。この能力がないと樹にぶら下がれないので移動がままならず、食料も満足に得られなかっただろう。ゆえに引く動きで主役を張る背中の筋肉は、胸や肩などよりポテンシャルが高い。
しかし地上に降りて直立二足歩行を始めると、引く動作が登場するチャンスは激減。現代生活では懸垂でもしない限り、引くために用意された背中の筋肉は鍛えるのが難しい。衰えっ放しの背中に活を入れよう。
背中が弱体化すると、左右の肩甲骨が離れて背中が丸まる猫背が固定しやすい。すると上半身の血行が悪くなり、疲労回復を邪魔する。引く動作を見直し、姿勢も正したい。
レベル1. ベントオーバーロウ(左右各10回×3セット)
レベル2. インバーテッドロウ(15回×3セット)
レベル3. リバース・インバーテッドロウ(15回×3セット)
取材・文/井上健二 撮影/山城健朗 スタイリスト/高島聖子 ヘア&メイク/天野誠吾 トレーニング監修/清水 忍(IPF)
(初出『Tarzan』No.774・2019年10月10日発売)