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【加齢のトリセツ】女性だけでなく、男性も注意。「骨粗鬆症」の実態

骨は遠い臓器とも連絡を取り合い、代謝を調節している。/FGF23とは線維芽細胞増殖因子。体内のリン濃度を調節するホルモンだ。レプチンは食欲を抑制する一方で交感神経を活性化して骨形成を抑え、骨吸収を促すため骨量は減少へ。オステオカルシンは膵臓のβ細胞に働きかけ、インスリン分泌を促すほか、精巣のライディッヒ細胞を刺激してテストステロンの分泌を盛んにする。骨をハブとするネットワークは多彩で影響は広範囲に及ぶ。

約2,000万人の病。高齢化の影響もあってか、骨粗鬆症が増え続けている。近年の報告では男性患者が約300万人、女性患者は約980万人で計1,280万人。予備軍も含めれば約2,000万人という声もあり...[続きを読む]

取材・文/廣松正浩 イラストレーション/横田ユキオ 取材協力・監修/金谷幸一(金谷整形外科院長、医学博士、日本骨粗鬆症学会評議員・認定医)

初出『Tarzan』No.801・2020年12月17日発売

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