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ラクに走って無理なく痩せたい? ならば「時間」ではなく「距離」を目安にすればいい

歩く人は「毎日30分歩きます」と時間で語るが、ランナーは「いまは週3回、5km走っています」と距離で語る。その違いは何が生むのか。

「時間」ではなく、「距離」で走ると、消費カロリーが容易にわかる。

歩く人が時間を目安にするのは、距離に直すとさほど自慢にならないから。時速5kmだと30分で2.5km、60分でようやく5kmだ。それに対してランナーが時間で語ることはまずない。フルマラソンやハーフマラソンのように長距離を走るレースへの出場を念頭に取り組む人が多いので、何km走ったかを把握したいのだ。

レースは念頭になく、減量のためだけに走るランナーも、走った距離を知っておいた方がいい理由がある。「走行距離×体重」というシンプルな公式でおおよその消費カロリーが割り出せるのだ。70kmの人が1km走ったら70キロカロリー、5km走ったら350キロカロリー消費したと計算できる。消費カロリーを糧に走ろう。

>距離から消費カロリーを計算する方法
距離から消費カロリーを計算する方法。/体重70kgの人が5km走ったら、消費カロリーは5×70≒350kcalと概算できる。つまり走った距離が同じなら、どんなペースで走っても消費カロリーは同じであり、燃えている体脂肪量もほとんど変わらない。ゆっくり走ろう。
PROFILE
中野ジェームズ修一
中野ジェームズ修一さん/スポーツモチベーションCLUB100最高技術責任者。青山学院大学駅伝チームのフィジカル強化を担当するなど、ランニングのスペシャリストでもある。

取材・文/井上健二 撮影/山城健朗

(初出『Tarzan』No.775・2019年10月24日発売)

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