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ああ悩ましい、部下へのケアと対処法|職場の人間関係、ココロが楽になる処方箋

人間関係で強いストレスを強いる職場で、いかに自分を大事にコミュニケーションしていくか。前回の記事では、こちらの記事で紹介したストレスからの回避方法「逃がしメソッド」に基づき、同僚とどう付き合うかを解説した。

今回は、部下との接し方編。さらには、4色ボールペンを使ったストレスを逃がす「4色ボールペン術」も紹介する。

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1. 指示待ち姿勢の部下に「指示をください」と言われたとき

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どちらを選ぶ?
A. 仕方ないので、手取り足取りの丁寧な指示を出す
B. 「たまには自分でやってみ」と指示する

温和で面倒見のいい「ボク」は丁寧に部下にやるべき仕事を教えるのが常。でも自分の仕事が手一杯のときは、重荷になることも。

また、部下に裁量権を渡さず、全部自分の思う通りにやらなきゃ気が済まないという人もなかにはいる。

どちらにしろ、いつまで経っても部下に仕事を任せられない人間は出世することは望めない。職人の世界ならまだしもサラリーマンの場合、一人で完結する仕事などほとんどない。周りの人間を上手に巻き込み、いい関係を築きながら仕事ができる人間でなければ、立派な中間管理職にはなれないのだ。

手取り足取りタイプは仕事が増えて関わる人間が多くなるほど、シンドい。もちろん、懇切丁寧な指導をしているうちは部下も成長しないので、ますます自分がシンドくなる。

これ以上は無理、と思ったらBの対処法である程度部下に裁量権を持たせてみよう。

2. 部下を飲みに誘ったら「それ、仕事ですか?」

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どちらを選ぶ?
A. それでもコミュニケーションをとるためにしつこく誘う
B. そんなことを言う部下はもう誘わない

豪快で人情厚い上司がいたおかげで、「ボク」は新入社員の頃、会社帰りによく職場の人間と飲みに行っていた。今思えばいい時代だったなぁ。

近ごろの若者ときたら、上司に誘われると判で押したように、「それ、仕事ですか?」「残業代出るんですか?」というリアクション。上司として部下とコミュニケーションをとるために、しつこく誘ってみるのだがはっきり言ってココロが萎える。

自律神経のためを思って敢えて断言しよう。こういうセリフを言う部下に成長する可能性はほとんどない。ゆえに無理にコントロールしようとする必要もない。手をかけるべきは能力があってガッツがある部下。そんな部下を育てれば、やがて優れた右腕に成長し、自分自身も楽になるはず。

Bのような気概を持って、まずは部下にランク付け(ただし、あくまで心の中でひっそりと)。そのうえで見込みのある人間だけを誘えばよし。

「4色ボールペン術」で余計なストレスをリリース

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「逃がしテク」だけでなく、自分自身の行動のクセについて把握しておくことも、また重要。無意識のアクションがストレス要因かもしれないからだ。

何をやるにせよ、行動の指標となるのは緊急性と重要性。いの一番に着手すべきは緊急度と重要度が高いもの(1)。締め切りを設定されたプレゼンの準備、ミスをしたときの取引先への謝罪。いずれも怠ればサラリーマンをまっとうできない重要案件だ。

次に人が時間を割くのが一応緊急だけど重要でないこと(2)。最も分かりやすいのは、週末の夜に送られてきてすぐに対処できないけど、「取り急ぎ拝受」というメールのレス。これを習慣的にやるのは日本人くらいで、本質的な仕事としての重要度は低い。

手軽にやりたがるのは緊急度も重要度も低いデスク回りの掃除など(3)。いわゆる現実逃避の類。そして最もおろそかになるのが、緊急ではないが重要なこと(4)。長期的な自分の成長に繫がるジム通いや英会話の習得などだ。

手帳に予定を書き込むとき、4色ボールペンを使い、(1)は赤、(2)は青、(3)は黒、(4)は緑で記す。一番減りの遅い緑の記入を増やして減りの早い黒のそれを減らす。4色均等に使い切れれば、完璧です。

取材・文/石飛カノ イラストレーション/井内 愛 取材協力/吉野 聡(新宿ゲートウェイクリニック院長・吉野聡産業医事務所代表)

(初出『Tarzan』No.698・2016年6月23日発売)

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